百年の孤読

本とコーヒーは人生のガソリン。アメリカの片隅で、児童書から洋書まで本をこよなく愛する女の孤読の記録

New Kid by Jerry Craft (2)~黒人の肌の色は絵本や漫画で褐色にして問題無いのか?についてと、自己の偏見に対する猛省

 先日、『New Kid』というアメリカの中学生くらいの子向けのグラフィック・ノベル(マンガとは少し違う)についての感想をこのブログに載せました。
hyakunennokodoku.hatenablog.com
 素晴らしい作品なのですが、この記事の中で私は、本の表紙に対して「主人公の黒人少年の肌の色がやけに白く描かれている! 黒人以外の読者に手にとってもらうため? ちゃんとそれらしい色にしたほういいんじゃない?」というようないちゃもんをつけています。それに関して、ブログ〇〇〇〇(書いていいのかわからない・・・)の筆者さんから「少し前に、日本では大坂なおみ選手のアニメ画で彼女の肌の色をどう表現するかが微妙な問題として扱われたけど、黒人の肌を褐色に描くのはアメリカでは問題無いのか?」というコメントを頂きました。 その回答を書こうとして、自分の上記記事がいかに的外れで大問題なものであったのか気がついたので、この記事で猛省・謝罪をしたいと思います。

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「ナオミとカナコ」 奥田英朗

 ナオミとカナコは、完全犯罪を成し遂げて新しい人生へ逃げ切ることができるのか? 

ナオミとカナコ

ナオミとカナコ

 親友同士の女性二人が主人公のハラハラドキドキのサスペンスです。

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読書家の皆さん、読み終わった本をどうしていますか?

 読み終わった本を、ほかのごみのようにゴミ箱にポイっと捨てることがどうしてもできない・・・これは、私だけでしょうか? 雑誌はどうにかそうできるようになったんですけど、雑誌ではない書籍に関しては、まだどうしてもできません。 ほかの物、例えば洋服なんかは、「これは貰い手はないだろうなあ」と思ったら、あまり躊躇せずに処分できるし、私自身はあまり物に執着が無く物を溜め込まないほうだと思うのですが、本だけはどうも処分するのが下手です。ものすごく精神力が要ります。なぜなんでしょうね。

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The Maze Runner (The Maze Runner Series, Book 1) By James Dashner

 この間「ダイバージェント」三部作を読了し、荒廃した近未来はもうお腹いっぱいのはずなのに、またディストピア系SFのYAノベルです。

The Maze Runner (The Maze Runner, Book 1)

The Maze Runner (The Maze Runner, Book 1)

 アメリカの若者は、どれだけ未来を悲観してるんでしょうか。ディストピア物が売れる、売れる。

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Allegiant (Divergent Trilogy, Book 3) by Veronica Roth

 人々を性格や適性によって特定の集団に分けて管理する近未来社会と、その混乱を描いたSF小説三部作の完結編。日本語版の題名は、「ダイバージェント3 忠誠者」。

Allegiant (Divergent, Book 3) (Divergent Trilogy) (English Edition)

Allegiant (Divergent, Book 3) (Divergent Trilogy) (English Edition)

I don’t belong to Abnegation, or Dauntless, or even the Divergent. I don’t belong to the bureau or the experiment or the fringe. I belong to the people I love, and they belong to me - they, and the love and loyalty I give them, form my identity far more than any word or group ever could.

Allegiant (Divergent Trilogy, Book 3) by Veronica Roth

この文章は、主人公のトリスが物語の終盤で自分と言う人間と集団との関係に思いを馳せる部分からの抜粋です。
「私はどこにも属さない。私は、私が愛する人々の一部であり、彼らも私の一部なのだ。私という人間を作り上げたのは、属したグループや遺伝子や体制ではなく、愛する人々と彼らへの愛と絆である。」・・・みたいなことを言ってますね。橘玲さん安藤寿康さんは「違うだろ」って言いそうですけど。まあ、YAノベルですから。「遺伝子で全部決まるんだって」とか言ったら出版できませんよね。
 しかし、長い長い。ただでさえ英語読むの遅いので、この三部作にかなりの時間を費やしてしまった。特にこの第三部は中だるみもやはりあり読むのがしんどかった。「これって、こんなに時間かけて読む価値ある小説なんだろうか、これを読む時間でほかの本、何冊も読めたんじゃないの」という気持ちが何度も湧きました。しかし、ここまで頑張ったんだから挫折はできない、その義務感で読んでいくと・・・あらびっくりそうなるの!?な展開。 後半は読みごたえがあるので、読み通そうかやめようか迷っている人は頑張って読んでもいいかと思います。ちょっと予想と違いました。
 この第三部から、今までトリスの一人称での語りで進んできたのが、突如章ごとにトリスとフォーの一人称が交替で出てくるスタイルになります。なんで?と思ったけど、後半このスタイルが活かされていく。フォーが自分の母親と交渉する場面とか、トリスが・・・うーん、これ以上は書けない。
 近未来設定や陰謀論は、穴だらけ後付けだらけなんだけど、主人公の気持ちの変化や葛藤はあまり手抜きせずに書かれていて、読後はかっこいいヒロインが強烈に残った。主人公の運命を全部知ってから振り返ると、なかなかいい三部作だったようにも思える不思議な小説でした。

Insurgent (Divergent, Book 2) By Veronica Roth

"You have failed. You can't control me!" I scream, so hard it hurt my throat. I stop struggling and sag against Peter's chest. "You will never be able to control me."
I laugh, mirthless, a mad laugh.

Insurgent (Divergent, Book 2) Chapter Thirty Three

 ダイバージェント・シリーズの第二作をKindleの英語版で読みました。ところどころ、オーディオブックで聞いたところもあるので、正確には「読んだり聴いたりした」ですが。

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「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」 西原理恵子

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

ひたすら「我慢すればいい」っていうのは、次の一手を打つことを、はなっから諦めてしまうこと。考えることを投げ出してしまうこと。

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』「母と娘のガチバトル」28ページより

病気のボーダーラインというのがあります。
借金してパチンコしたら、ギャンブル依存症です。飲酒運転し始めたら、アルコール依存症です。子どもの前で本気で夫の悪口を言うようなら、それは別れましょう。

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』「夢見る娘とおカネのハナシ」70ページより

優しくていい子ほど、自分のことは後回し、人に幸せを譲る。
譲られた人はどう思うか? 感謝なんかしない、得したと思う。
そして次からそれは当然になる。

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』「女の子が生きていくときに、覚えていてほしい5つのこと」129ページより

 娘に読ませようかと思って先に読んでみました。

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